スピーカーの極性を合わせる
一般的な国産スピーカーの場合は赤がプラス黒がマイナスとなっているのが一般的ですが、JBLでもプロ用といわれる#○○○○など4桁数字の型番製品、また右写真のようなL○○○(L112)などの場合は赤がマイナス黒がプラスになっています。製品別に極性と端子色を記載した信頼できるデータがあればよいのですが見当たりません。
極性を確かめるとっても簡単な方法をご紹介いたしますので実施してみてください。用意するものは乾電池(1.5V)を一個だけです。スピーカーケーブルをアンプから外し乾電池を繋ぎます。ウーファーのコーン紙が前へ出たときの乾電池のプラス側がスピーカーシステムのプラス側となります。逆の場合はコーン紙が後ろへ下がります。国産スピーカーでも海外製品でも全てに共通した試験方法ですので、お確かめください。
●極性が間違っていると音質改善の全てが意味をなさなくなりますので、確実に行ってください。システムを自作される場合は、それぞれのユニット別におなじことを行う必要があります。
●巷では、音楽信号は交流なので左右の極性さえあっていれば気にする必要がないとの記載もあるようですがこれは間違いです。例えば録音時にバスドラムの音が出たとき録音マイクには正圧がかかり再生時のスピーカーコーン紙は前にでて、視聴者の耳にも正圧がかかります。スピーカーの極性が逆の場合はコーン紙は後ろに引っ込み負圧となってしまいます。このことは全ての楽器で逆になり極めて不自然な音になります。下手な私の説明はともかく、実際に極性をあわせたり逆にしたりしてみてください。案外国産でも色分けだけでは違っている場合もあるかも知れません。
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正しいスピーカーの高さで音質改善
スピーカーには、床に直接置く製品と床からはなしてセットする製品との両方があります。床からはなしてセットするスピーカーはスピーカースタンドを使ってリスニングポジションにあったセッティングをします。床からの高さは部屋の音響条件やリスニングポジションによって決まります。床に近すぎると音の反射が大きくなり耳に届いたとき低音が増強されたように聞こえます。増強されるだけならまだしも音の解像度が著しく低下し、場合によっては増強音によって音が隠される場合も考えられます。
スピーカーに傾斜をつけて音質改善
通常スピーカーの設置は水平で安定した場所へ設置しますが、果たして絶対必要条件なのか疑問に思ったことはありませんか?例えば本ページの写真のようなブックシェルフ型のスピーカーの場合、水平な場所へ置きスピーカー底面の前側に数センチ程度の木材とかボルトナットのナットなどを敷き、スピーカーシステムを角度にして数度後ろ側へ傾けます。お使いのオーディオシステムの忠実度がある程度ある場合、かなりの音質改善効果が期待できます。 この原理はスピーカーのコーン紙やボイスコイルはダンパーによって支えられていますが、水平設置の場合前後のバランスが取れているためダンパーはダンパーとしての働きをしておりません。音が出てボイスコイルが動いた瞬間にダンパーの働きをするため動き始めが不安定になります。それならば始からダンパーに負荷をかけてやろう!!という考え方です。システムをほんの少し後ろへ傾けることによりボイスコイルの微小動作へのレスポンスは自然になり、かなりの音質改善効果が期待できます。
理屈ともあれ誰でも簡単に無料で出来る実験ですので一度チャレンジしてみてください。ちなみにユニットが上を向いているシステムや、バッフル板に傾斜がついているシステムなどでは意味がありません。
スピーカーの固定方法で音質改善
スピーカーをがっちり固定する方法と固定しない方法があります。天井つりスピーカーやPAなどに使う三脚方式は固定しない方法のひとつです。どちらが良いかは別として、がっちり固定したからといってスピーカーの音質や音の分離が良くなるとは限らないので注意しましょう。また、通常は床面に対して垂直に設置しますが、垂直でなければならないというはっきりとした理由もなさそうです。スピーカースタンドは箱のような構造ではなく、例えばパイプとか棒状のもので空気がスタンドの内部にたまらないものが良いでしょう。スピーカースタンドを自作する場合にはスピーカーの重さによりつぶれたり倒れたりしないようにさえすれば結構良い音になります。ホームセンターで部材は全て入手可能です。
塩ビパイプを使って音質改善
大型フロアシステムなら16oφ〜22oφの塩ビパイプをスピーカーの下に敷き、スピーカーシステムが前後に軽く動くように設置する方法があります。確実に解像度が上がり音の芯がしっかりとし明確になります。小型システムなら8oφ〜10oφ程度で良いでしょう。塩ビパイプ以外にも円筒状の部材なら使えます。感熱ファックス用紙の芯なども有効ですのでお試し下さい。
スピーカースタンドを使って音質改善
大変ユニークなスピーカースタンドを発売しておられるメーカーさんでファミリーアーツ ピュアサウンドさんがあります。スピーカー自体をがっちりと固定するのではなくスピーカーをポイントで支えて使うスピーカースタンドです。オーディオに詳しい人達の間で音が素晴らしく良く画期的なスピーカースタンドだと話題になっています。
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