例えば
�@レコード盤に付いた傷やスクラッチノイズなど
�A最近のアンプでは殆ど現れることはありませんが、ブ〜ンというハム音。
�B音楽鑑賞中に聞こえてくる外からの音もノイズと言えばノイズの仲間。
�C蛍光灯器具から出るチョークトランスの唸り音（最近はインバータ器具が多いため耳には聞こえない音波ノイズ）。
�D冷蔵庫やエアコンなどモーター類の起動時に出るノイズ（インバータ方式になり最近は殆ど現れない）。
�E接続コードが拾う振幅音として現れるノイズ（レコードプレーヤーなど高インピーダンス回路で微弱信号を伝送する場合）。
など様々なノイズがあります。

　一般的に接続コードにはシールド線を使いますが、外部から振幅ノイズが混入するとシールド線のシールド部（外部導体）がノイズを遮断（シールド）するのですが実は、振幅変化がシールド部（外部導体）電流変化として形を変え絶縁体歪を誘発しています。オーディオシステムが置かれている環境は様々な振幅ノイズが存在し、電流変化として姿を変えたノイズ電流によって音質劣化が起こっています。別ページに記載したアース（グランド）電位変動電流なども音を隠すように働くノイズです。また、誘電体を介して発生する歪みによる電荷エネルギーは時間経過を伴って線路に放出されます。

　従来型オーディオケーブルでは全てのケーブルで誘電体ノイズが多量に発生しています。耳に直接聞こえないためノイズが発生していないかのような錯覚に陥ります。本サイトで度々説明させていただいています誘電体ノイズは、音に変調が掛かったように聞こえる音質変化をもたらしています。音に変調が掛かる原因には外来ノイズだけでなく流す音楽信号によっても変調が掛かってしまいます。この現象を別表現すると、音がブラインドされるとも言います。自らの音楽信号で自らを隠してしまう現象です。

　絶縁体から発生する誘電体ノイズはオーディオケーブルだけから発生するものではありません。アンプの内部配線や基板素材、スピーカーシステムのネットワーク素材や配線材、抵抗器、コンデンサーなど、絶縁体が使用してある全ての場所及びパーツで発生しています。別ページにも記載しています金属や絶縁体表面と大気間でも起こっています。