先日作成していただいたスピーカー内部配線の交換が出来、ある程度の音出しもしましたので感想を書いてみたいと思います。交換は、こちらの準備不足などもあり、簡単そうに見えて意外に手こずりました。交換する前は、なかなか良い音だとは思っていましたがどちらかというとモニター調で、スピーカの間ではきっちり音を鳴らしてくれますが外側への広がりが無く、少し窮屈に感じていました。高音がきつく聴き疲れする感じもありました。

　交換後は自然な広がりが出て、音の抜けも良くなり、聴き疲れすることも無くなりました。ラダー型の持ち味である、「余計な力が入っていない」を感じることが出来ます。持ち前の解像度に加え、以前使用していた某有名スピーカーの音の広がりを手に入れ、かなり完成度の高い音が出ていると感じています。

　交換前に外部ケーブルのすべてをラダー型に変更していましたのでわずか４０ｃｍほどの内部配線でどれだけ変わるのか、正直大きな変化は期待していませんでした。しかしこの変化は、今までのラダー型ケーブル交換のどれよりも変化の大きいものでした。

　もちろんシステムに拠ったり、外部ケーブルのすべてがラダー型であることも要因でしょうが、だとすれば外部ケーブルのすべてがラダー型であっても、わずか数十センチの内部配線がその効果を減じさせていることになります。結果として交換して正解でした。次回はサブウーファーの内部配線交換に挑戦してみようと思います。ありがとうございました

Ｋさまのシステム
マランツ プリメインアンプ ＰＭ−１１Ｓ１（第二世代電源化）
デノンＣＤプレーヤー ＤＣＤ−１６５０ＡＲ（第二世代電源化＋クロック交換）
ノーススターデザイン ＤＡコンバータ ＵＳＢ ＤＡＣ３２
モニターオーディオ スピーカー ＧＳ−１０
村田製作所 ハーモニックエンハンサー ＥＳ１０５Ａ Ｓｕｏｎｏ
モニターオーディオ サブウーファー Ｒａｄｉｕｓ Ｒ３７０ＨＤ
中村製作所 絶縁トランス ＮＳＩＴ−１０００ｐｌｕｓ Ｍａｒｋ�U
ＣＥＣ アイソレーションレギュレーター ＲＫ−１００

　マルチョウエンジニアリング 御中
熊本の○○です。サブウーファー用の内部配線ありがとうございました。早速取り付けてみました。先端処理していただいたおかげで何とかうまく取り付けることが出来ました。

　さて感想ですが、本来ならもう少し聴いてから書くべきなのでしょうが変化があまりにもあからさまで、聴いた瞬間何もかもが違うのにはさすがに驚きました。取り付け直後、サブウーファーだけで音出しをしたときは「多少ブーミーな感じがとれたかな」という程度でした。その後システム全体で音を出したときすべてが一変しました。「こんな音入っていたのか」、「この金属音の透明感は何？」の連続でした。要するに低音を補強するために鳴らしていたサブウーファーの低音が中高域の音をマスクしてしまっていたということです。

　ラダー型によってマスクが取り払われ、先に内部配線がラダー型になっていたスピーカーとの相性が良くなったのか、全く音の響き方が違う、別のシステムになったような感じです。もちろん２、３日はサブウーファーなしで聴いていましたが、こんな音ではありませんでした。やはりラダー型になったサブウーファーからの「クリアで透明感のある」(表現が適切かどうかわかりませんが)低音が、中高域を見事に引き立てた感じです。こんなに変わるとは思いませんでした。ありがとうございました。