スピーカーケーブル端子やRCAプラグ端子によって音が変わることは周知されている通りです。
端子の違いによる音の変化は
1）金属の種類や構造による電気伝導特性
2）金属表面が大気（空気）と触れるために起こる金属表面誘電体歪 の２種類があります。

1）を解決するには、製造工程で金属に過大な物理的ストレスを与えないことも重要なことです。オーディオケーブル端子の違いによる音の変化は2）による影響が極めて重大です。

接続端子表面で起こる歪は、接続端子表面が大気と接する表面積と密接な関連があります。大気と接する表面積が少ないほど表面漏洩電流が減少し音質劣化が少なくなります。逆に極太端子の場合、表面積は極度に増大し誘電体歪が増大する結果音質劣化が顕著に現れます。

電解質皮膜：
金属表面には大気中に含まれる水分によって薄い水皮膜が生じ、水皮膜に大気中のガスが溶け込み電解質皮膜を形成します。電解質皮膜では本サイトで度々記載させていただいている誘電体歪が発生し端子固有の音を作りあげます。電解質皮膜の総量は大気と接触する表面積に比例し、端子の表面積が多い場合、発生する歪により音の輪郭があいまいになります。この課題を解決するために水皮膜が生じない特殊な絶縁体で金属表面を保護し高解像度ラダー型ケーブル製品に活かしています。

RCA端子スピーカー端子など大気と接する金属部分面積が少ない端子が必用となる理由です。このことは、大気は巨大な誘電体　オーディオケーブルの表面漏洩電流S/L比　固有音が少ないオーディオケーブル条件　電解質皮膜　などと密接な関係がありますので時間がありましたら参照下さい。