当サイトでは絶縁体(誘電体)が起こす様々な悪戯が再生音に大きな悪影響を与えている事実を説明させていただいています。ラダー型スピーカーケーブルはその悪影響が極めて少ない構造であることも説明させていただいています。しかし実際に自分で体験してみようと思っても、ラダー型スピーカーケーブルの製作は一見簡単なようで難しい面もあります。ラダー型ケーブルに少しでも近い音、また最も安価で確実に良い音がするケーブル製作の一例を記載してみます。ラダー型と比較すると音の輪郭が膨張気味の音質ですが、スピーカー用としても立派に通用するケーブルです。
高品質スピーカーケーブル製作方法
@どこでも手に入るビニール平行線(VFF0.75mu又は1.25mu)を用意する。(写真1)
ビニール平行線に拘らずポリエチレンケーブルやテフロン線、銀線、PCOCC、LC-OFCでも同じです
A平行線を引き裂く。(写真2)
B引き裂いた電線に被覆剥き器で切れ目を入れ、
導線を傷つけないようにカッターナイフか超音波カッター等で幅約10o剥ぎ取る(写真3、写真4、写真5)
被覆を剥ぎ取る数や位置の指定はありませんが、15cm間隔とか25cm間隔とか自分で決めて行ってください。
ポイント1:数が多くなるほど絶縁体固有音が減少します。
ポイント2:等間隔である必要もないしまた、異間隔にする必要もありませんのでご自由に行ってください。
C剥ぎ取った部分を塩ビ(ビニール)とは異質の絶縁体で絶縁する。(写真6)
絶縁体:例えば、ポリエチレンテープとかポリ袋を適当な幅と長さに切断し使用する。
ポイント1:なるべく導線表面が空気に触れないように絶縁する。
ポイント2:塩ビとは異質の絶縁体を使用すること。
絶縁部の表面仕上げなどは格好よくご自由にどうぞ。
D最後に幅10oから15oくらいの間隔を持たせ固定する。(写真7)
固定方法や間隔距離の指定はありません。写真のように金具を使う必要もありませんのでテープなどで十分です。
E極性や方向はありませんのでご自分で着色するなどして使用してください。
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写真1 |
写真2 |
写真3 |
写真4 |
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写真5 |
写真6 |
写真7 |
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高価なスピーカーケーブルと音質比較すると、見た目は貧租なようですが確実に良い音がするスピーカーケーブルの完成です。今回はVFF電線を使用した例を記載しましたが製作者のあらゆる創意工夫の導入が可能です。写真1の音と完成した写真7の音を比較試聴、また高級ケーブルと称する製品と音質比較してみれば大きな変化を体感できます。銀線、PCOCCケーブル、LCOFCケーブル、同軸ケーブル、シールド線を使いあらゆる種類の高音質オリジナルオーディオケーブルが製作可能です。製作方法に関するご質問や感想はお問い合わせからどうぞ。
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