2003年に計測したデータですのでご笑覧下さい。ケーブル構造:4対構造ケーブルの2対に直流バイアス(DCバイアス)を与えた構造のケーブル。どのようなケーブルなのかは技術詳細を参照ください。使用ケーブルはカナレ4S11 VFF1.25o平方4対電線
1kHz矩形波を加えたスピーカー端子部の立ち上がり波形です。
fig1:ノーマルケーブル使用
fig2:バイアス方式RCAケーブル使用
fig3:バイアス方式スピーカーケーブル使用
fig4:バイアス方式RCAケーブル&バイアス方式スピーカーケーブル使用
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fig1(ノーマル) |
fig2(ラインケーブル) |
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fig3(スピーカーケーブル) |
fig4(ライン&スピーカーケーブル) |
fig1からfig4に従って矩形波の立ち上がり波形に大きな変化が見られます。聴感上良さそう?にも聞きとれる変化でもあったため、開発に時間を要した実験でもありました。オーディオの音質改善に貢献するどころか、悪影響そのもであるという衝撃的な結果が得られました。
普通のオーディオケーブルの内部では音楽信号によって自然に電荷が蓄えられ、スピーカーケーブル、RCAケーブル、アンプ内部の配線材などなど。オーディオ機器のあらゆる場所で4種のグラフに近い現象が起こり再生音が変化しているのです。この実験に使用した電源は、バッテリーによるDCバイアス、DC電源製作による直流バイアスの両者を使用しました。バイアス電圧は1.5V 6.0V 12V 24V 〜120V バイアス電圧値による特徴は現れませんでした。
ラダー型ケーブル開発に多くの時間を必要としたのは再生する音楽や録音ソースによっては良さそう??にも受け取れることでした。この化け物ケーブルは強制的に電荷を持たせたオーディオケーブルなのですが、配線材で音が変わる理由や密着する電圧電流源とも密接な関連をもっていますので参照下さい。現在では、ケーブル自体が極度な電荷を蓄えた後に再び放出する巨大誘電体吸収現象が、アンプの動作特性に多大な悪影響を与えた為であることが解かっています。
オーディオの個性をケーブルに求めると このようなとんでもない悪い結果が間違いなくオーディオユーザーを襲います。オーディオケーブルが固有音を持たないことが
結果的にオーディオ機材の個性を十二分に発揮することになるのです。ラダー型ケーブルが完成した現在、振り返れば大笑讃に値する化け物オーディオケーブル誕生の恥ずかしい笑い話でした。
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