本サイトでは誘電体歪という聞き慣れない言葉が登場いたします。オーディオの音質を決定する数多い要素のうち、誘電体歪が極めて重要であり三次元変調歪を誘発することも多くのページにてご説明させていただいています。

　従来ではケーブルから発生する誘電体歪はケーブルの一つの個性として扱われ、広くユーザーの方々から受け入れられていました。オーディオケーブルから発生する誘電体歪は、物理的な歪がケーブルに使用されている絶縁物内に電気エネルギーとして姿を変え蓄えられ、再び導電体に流れ込みます。全てのオーディオ機器は電線によって接続されグランド電位は同電位に保たれているため、電気エネルギーに姿を変えた誘電体歪はシステム全体に時間を経過して流れ込みます。（三次元変調歪：時間を経過して伝送信号を狂わせる歪）

　例えば、スピーカーケーブルで発生した歪エネルギーは、アンプやＣＤプレーヤーなどシステム全ての機器回路に流れ込みます。このことによってオーディオシステムの音質が大きく変化をするのです。更に付け加えれば、ケーブルで音が変化することはケーブルの入力側と出力側で波形が異なったりする訳ではないのです。結果的にオーディオケーブルで発生する大量の歪はオーディオ機器の動作特性を大きく変化させているのです。

　そういう意味では音が良くなったり悪くなったりするケーブルは存在せず、誘電体歪によってアンプを初めとする再生機器全ての動作特性（動特性）が変化するために音が変化するわけです即ちオーディオシステムの高音質化は誘電体歪を極限まで排除する必要性があるのです。

誘電体歪がオーディオシステムの音質に与える代表的な症状
�@小音量では音がはっきりしない
�A大音量ではバランスが崩れる
�B楽器の数が多い録音では特に分離が悪い
�C必要以上に煌びやかな音になる
�D低音域の解像度が悪く必要以上に量が多い
�E基音が明確にならない
　一部のケーブルまた全てのケーブルをラダー型に変更した場合、上記の課題が解決の方向また全面解決できます。
誘電体歪が音に与える影響は他にも多種ありますが、全てのシステムに共通する症状を記載させていただきました。

上記課題解決：
従来からのオーディオ音質評価基準は最終的に個人の趣味嗜好を前提としています。
客観性、普遍性を最重要とする音楽制作現場やスタジオモニター用、業務用、プロ用として、また趣味としての理想オーディオの追求にお役立ていただければ幸いでございます。