従来の技術課題を全て解決したラダー型バランス伝送スピーカーケーブルを公開させていただきます。

　BTL駆動におきましては、スピーカーケーブルを含むスピーカーシステムの基準電位が存在しないことによる音質劣化が永遠の課題であったことはいまさらもって言うまでもありません。スピーカーユニットは磁化されたセンターポールの周囲に極めて近距離にボイスコイルを配置し、ボイスコイルに電流を流すことによりコーン紙がピストン運動をすることによって音が出ます。ところがスピーカーユニットのフレーム（センターポールを含むコイル以外の部分全て）はオーディオシステムの基準電位とは切り離されています。

　ラダー型バランス構造スピーカーケーブルはアンプの基準電位（オーディオシステムの基準電位）と、ピストン運動をする機構の基準電位を同一にし、スピーカーケーブルを含めたシステム化を実現したものです。従来から試験的に行われていたスピーカーユニットのフレームとアンプをアース線で接続する手法またスピーカーユニットを大地アースを行う手法などありますが、多くの課題があったことも事実でした。

　アンプのシャーシ部は増幅回路の基準電位に統一されているのと同じく、スピーカーユニットのフレーム部（磁化部：センターポール）を基準電位としボイスコイルはあたかも理想的なプッシュプル動作のように働くものです。