絶縁物（絶縁体）を２枚の平板電極で挟み直流電圧を印加すると絶縁物は電荷を蓄えます。次に直流電源を外し導線で金属板を短絡すると電流が流れます。絶縁物にもよりますが、この電流は数秒から場合によっては数分　極端な場合には数十分という時間を持って放出される場合もあります。平板電極を短絡しない状態であれば蓄積電荷放出時間はは数日〜数週間は必要となります。（平行構造の従来型オーディオケーブルの場合がこれに該当いたします）

　又、絶縁物が電荷を蓄えた時、内部に無数の電気双極子が生まれる事は周知のとおりです。電気双極子の極性は直流電圧の場合には極性反転をしませんが、正負が反転する電圧の場合（交流信号　音声信号など）には電気双極子も反転します。電気双極子の極性が反転する場合つまり正負非対称で周期性を有しない音楽信号では、微少時間において極性反転速度が極めて早くまた不規則であることが大きな特徴であり、ケーブル絶縁物から発生する耳障りで自然界に存在しない音が発生するものと考えています。

　オーディオケーブルではこの量は極めて大きく、音質に重大な悪影響を与えていることは容易に推察できます。
ケーブル誕生の笑い話の中で音に艶がでる？とも大きく関連があります。