オーディオケーブル自作方法
作り方@ |
【平行線を引き裂き離し音質向上】
理由:互いに平行する電線に電流が流れると導体間に力が発生し、密着する絶縁体に力が加わり歪が発生するのを解決する方法。
ラダー型には程遠いが少し良くなる・・・(すごくよくなったといわれるお客様もあります)
もっとも原始的なオーディオケーブル音質改善方法ですが、誰でもできる簡単で確実な方法です。
電線同士を何でも良いので固定したほうが見た目がよいでしょう。
このほかに
電話線の外被を剥ぎ取って中に入っているポリエチレン絶縁電線を使う方法、住電日立軟燃性ポリエチレンIV線などを使ってスピーカーケーブルにする方法、エナメル線、フォルメックス線などを使ってラインケーブルとして使っても良いでしょう。
使用可能な電線は身近に沢山ありますので創意工夫をしてみましょう。
良い音がするケーブル製作のポイントは絶縁物が沢山使用してある極太電線より、できる限り細い電線を使いましょう。
太い電線には絶縁体が多く使ってあり大量の歪が発生するためなのです。細い線を使うと音の輪郭が明確になります。
注:電源ケーブルの場合には必ず負荷電流値と耐電圧値を考慮に入れ電線を選ばなければなりません。
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※アンプやCDプレーヤーの電源ケーブルを引き裂いても同じように変わります。※テレビの電源コードを引き裂いても同じように変わります。この場合には引き裂くだけですから負荷電流値や耐電圧値は考慮する必要はありません。 |
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オーディオケーブル自作方法
作り方A |
【フィーダー線をオーディオケーブルとして利用し音質向上】
理由:フィーダー線は高周波伝送用のケーブルで絶縁体は高純度ポリエチレンで、絶縁体としては極めて優秀な素材。
誘電体損失も少ない。
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フィーダー線は、スピーカーケーブルにもRCA端子を取り付けRCAステレオケーブルとしても使用できます。
(レコードプレーヤーの出力ケーブルに使った場合はノイズを拾ってしまいます)
少し難癖をつけるとしたら中心導体よりピッチが40o・・・と少々長いのが弱点です。
よりピッチの理想は15oくらいですが、完成品なのでしかたがありません。
(推奨フィーダー線:マスプロ F300GA) |
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スピーカーケーブル自作方法
作り方B |
【フィーダー線の絶縁体を写真のようにカットし音質向上】
理由:絶縁体の総量が減少し誘電体歪の総量が少なり誘電体歪が減少するため。
ラダー型が誕生するよりずっとずっと以前の原始生命体ともいえるケーブル。
フィーダー線は、中心導体構造や材質も大変優れていて、絶縁体も高特性のポリエチレン材。
簡単で誰でも出来ますが、どうしてどうして・・・決してあなどれません。
自作実験しておどろかれる方が多いのもこの構造で 音のよさはバツグン!!です・・・
●RCA端子を取り付けラインケーブルとしてお使いのお客様もあります
●スピーカー内部配線にも使えます
現に市販されている高価なオーディオケーブルと聴き比べてみるのも大変興味深いことです。
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カットする間隔は、等間隔でも良いしまた逆に異間隔にする必要もありません。約10o残し100oくらい隙間を開ける位で十分です。カットはカッターナイフで出来ますが、手を切らないよう注意してください。末端はよじったそのままでもよいし半田メッキを施しても良いでしょう。(絶縁体を剥ぎ取ると中心導体のよりピッチが変わりますから、よりピッチ40oにより直してください)
※よりピッチ40o:8回よじった長さが40o(F300GAの場合) |
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スピーカーケーブル自作方法
作り方C |
【市販の平行型スピーカーケーブルを使い軸方向分割絶縁構造ケーブルを製作する】
理由:ケーブル軸方向に沿って絶縁体を分割することにより、誘電体歪の総量が分割段数に反比例するため。
写真のように平行型ケーブルを引き裂き 約100o間隔位で幅約10mm位絶縁体を剥ぎ取る。
剥ぎ取る間隔や幅に特に決まりはありません。
等間隔でもよいしまた特に異間隔にする必用もありませんので自由に行ってみてください。
写真はホームセンターなどで販売している塩ビ被覆の絶縁電線です。
ポリエチレン被覆IV線やテフロン絶縁線などその他のコードでも作り方は同じです。
中心導体が銀線、PCOCC、LCOFC・・・でも同じ作り方です。
もとの平行線や高級といわれているスピーカーケーブルと比較試聴を行ってみましょう。
高音質スピーカーケーブルにするポイント:
絶縁体を剥ぎ取った場所の中心導体が空気に触れないように確実に絶縁処理をすること。
絶縁処理の仕方によってスピーカーケーブルとしての完成度が大きく変わってきます。
青色絶縁体を複数種使い比較試聴してみれば興味深い体験ができます。熱収縮チューブなどでも良いでしょう。
例えば2mのスピーカーケーブルを製作するとしましょう。
500o間隔でカットすれば絶縁体が4分割されたことになり4分割絶縁体構造スピーカーケーブルができます。
250o間隔でカットすれば絶縁体が8分割されたことになり8分割絶縁体構造スピーカーケーブルができます。
理論的には分割段数は無限に近く増やせますが 現実的には100o間隔(20段)か50o間隔(40段)位が限度でしょうか・・・
(従来構造ケーブルでは絶縁体内部の歪総量はケーブル長に対して積算されますが 分割絶縁体構造ケーブルでは加算で済むことになります)
スピーカーケーブル製作の参考ページがありますので参照下さい。
DENON DA305 トーンアーム出力ケーブル音質改善例
【公開番号】特開2008−78057(P2008−78057A)
この方法はDA305に限定したものではなく、SME3009等あらゆるトーンアーム出力コードの音質改善に大きな効果があります。
また、この構造はRCAラインケーブルに使用した場合にも極めて有効に動作いたします。ぜひともお試しください。
参考サイト
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スピーカーケーブル自作方法
作り方D |
【自作方法Bのフィーダー線を使い 自作方法Cのスピーカーケーブル構造に加工する】
自作方法Bで作ったフィーダー線スピーカーケーブルに、自作方法Cの加工を施し完成させる。
スピーカーケーブルが置かれている電場環境に左右されるが、平行構造型スピーカーケーブルとしては極めて完成度の高いケーブルの完成です。
ハイエンドオーディオシステムのスピーカーケーブルとして、スピーカーシステムの内部配線として、ネットワーク製作用に、マルチチャンネルシステムのチャンネルデバイダーの接続に、オーディオアンプ基板間の配線として・・またオーディオ電源ケーブルとして電源タップ用などなど用途は極めて幅広く製作者のアイデア次第。
フィーダー線に使ってあるポリエチレンは粘りがあり少々手間が必要です。
中心導体や指先を切らないようにくれぐれもご注意下さい。(超音波カッターがあれば大変便利です。)
フィーダー線中心導体を傷つけないように剥ぎ取るには常温では少々困難かも知れません。
少し加熱した状態で作業を行えばスムースに製作できます。
真空管アンプ、ピュアオーディオにも十分に使えます。
高級ブランド志向の方にはまったくうけないかも知れませんね・・残念!
ラダー型ケーブル技術思想に共通点が多くあり、例外なく高解像度スピーカーケーブルが出来あがります。
以上でフィーダー線を使ったスピーカーケーブルが完成です
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RCAピンケーブル自作方法
作り方E |
【フィーダー線を使ったRCAケーブル自作で音質向上】
基本的にスピーカーケーブル製作と全く同じ手順です。
端末処理部にRCAピンプラグ端子を取り付けるだけです。
完成ケーブルその1
2枚の写真は自作方法Bで製作したスピーカーケーブルに、モガミRCAピンプラグ端子を半田付けしたものです。
完成ケーブルその2
自作方法Dで製作したケーブルにRCAピン端子を取り付けると最高級ラインケーブルが完成します。
以上でフィーダー線を使ったRCAピンケーブルが完成です。
音質はラダー型ケーブルによく似てはいますが、音の輪郭は膨張気味でラダー型ケーブルほどの解像度はありません。
理由は中心導体絶縁体表面と大気が直接接していることにあります。
しかし雰囲気はなかなかどうして・・・オーディオケーブルとして立派に通用しますので是非お試し下さい。
製作時間:約30分 コスト:約2,500円 端子が高いのでジャンク品で十分・・・ならば200円位でできます。
RCA端子への半田付けは面で付けましょう。
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オーディオケーブル自作方法
作り方F |
【絶縁体表面を洗浄し音質向上】
製作された方により、さまざまな高解像度オリジナルケーブルが出来上がったことと思います。
電線を製造する工程で金型と絶縁体を離れやすくする為に、ある薬剤を使います。
またメーカー名や型式番号などの印刷も施してあります。
つまり、絶縁体表面にポリエチレンとは異種異質の電解質皮膜ができています。
この皮膜を取り除けば更に高品質のオーディオケーブルが完成いたします。
フィーダー線ケーブルでもおなじですので絶縁体表面を洗浄してみましょう。
参考ページはこちらです。 |
良質なオーディオケーブルにするためのいくつかのポイント |
●導電体部が大気と触れる面積を可能な限り少なくする
●RCAピン端子内部など半田処理を行った部分に塗料などを使い絶縁処理を行う
●半田は可能な限り少なく使用し半田は面で付ける
●可能な限り細い線を使用する(極太線を使うと、いかなる方法を使っても例外なく良質のケーブルから遠ざかる)
●絶縁体の使用量が可能な限り少ない線を使用する |
注:上記擬似ラダー構造ではケーブルの短絡や断線などは起こりませんが全て自己責任にて行ってください。 |